日本国民は何をしたのか。①中小零細企業が貸し渋りと貸し剥がしに遭い、銀行の身代わりに倒産させられた。②超低金利からゼロ金利を耐えさせられ、庶民の
得べかりし貯金や退職金の金利差益を銀行に没収された。③大銀行に法外な免税特権が与えられ、国家は財政赤字となり、庶民が負担を背負わされた。ずっと
昔、まだ嶌信彦が解説者をやっていた頃のTBS「ブロードキャスター」で、福留功男が、「端末機の前であんな面倒く
さい手間をかけさせられて、手数料を欲しいのはこっちの方ですよね
」と言っていたのを思い出す。正論だった。政治的には自民党べったりで右
派で新自由主義の宣伝屋だった福留功男だったが、銀行に対してだけは他のマスコミ論者より厳しく、庶民の感覚を番組で代弁していた。「ブロードキャス
ター」の17年は、バブル崩壊から新自由主義の時代そのものである。この①-③によって銀行の不良債権は年々処理されて行き、銀行は破綻を免れたのであ
る。この日本の銀行の不良債権処理を事実上指揮して、時間をかけて国民から富を移転する形で救済したのは、その指導者は宮沢喜一である。アイディアもプラ
ンも宮沢喜一のもので、宮沢喜一らしい個性が政策に漂っている。黙ってやるということだ。